日语语法练习题総合

2016-10-16 10:11:13作者:佚名来源:本站原创

古典 文法 総合 練習問
1.次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 入道今日の御設け、いといかめしう仕うまつれり。人々下の品まで
旅の装束めづらしきさまなり。いつの間にかしあへけむ、と見えたり。
御装ひは言ふべくもあらず、御衣櫃あまた掛けさぶらはす。まことの
都のつとにしつべき御贈り物どもゆゑづきてA思ひよらぬ隈なし。今日
奉るべき狩の御装束に、

 (明石の君)
 寄る波にたちかさねたる旅ごろもとほどけしとや人のいとはむ

とあるをご覧じつけて、騒がしけれど、

 (源氏)
 「かたみにぞ換ふべかりける逢ふことの日数へだてむ中の衣を

ア心ざしあるを。」とて奉り換ふ。御身に馴れたるどもを遣はす。げにい
ま一重しのばれたまふべきことを添ふる形見なめり。えならぬ御衣
ににほひの移りたるを、いかが人の心にもいめざらむ。入道、「今は
と世を離れはべりにし身なれども、今日の御送りに仕うまつらぬこと。」
なと゜申して、かひをつくるもいとほしながら、若き人は笑ひぬべし。

 (入道)
 「世をうみにここらしほじむ身となりてなほこの岸をえこそ離れね

心の闇はいとど惑ひぬべくはべれば、イ境までだに。」と聞こえて、(入道)
「すきずきしきさまなれど、ウおぼし出でさせたまふをりをりはべらば。」
など、御気色賜はる。いみじうものをあはれとおぼして、所々うち赤
みたまへる御まみのわたりなど、言はむかたなく見えたまふ。(源氏)
「思ひ捨て難き筋もあなめれば、いまいと疾く見直したまひてむ。ただ
Bこの住みかこそ見捨て難けれ。いかがすべき。」とて、

 (源氏)
 みやこ出でし春のなげきに劣らめや年経る浦を別れぬる秋

とておし拭ひたまへるに、いとどものおぼえずしほたれまさる。起ち居
もあさましうよろぼふ。
(源氏物語・明石)
(1)本文の歌の文法的説明として、次の[ ① ]~[ ⑳ ]に適切な
 言葉を入れなさい。ただし、同じ言葉が入る場合もある。

 最初の明石の君の歌では、[ ① ]は[ ② ]を言い出すための
 序詞になっていて、また、[ ③ ]は[ ④ ]と[ ⑤ ]の掛詞にも
 なっている。さらに、[ ⑥ ]、[ ⑦ ]は波の縁語になっている。

 次の源氏の歌では、[ ⑧ ]は[ ⑨ ]と[ ⑩ ]の掛詞、[ ⑪ ]
 は[ ⑫ ]と[ ⑬ ]の掛詞になっている。

 入道の歌では、[ ⑭ ]が[ ⑮ ]と[ ⑯ ]の掛詞で、[ ⑰ ]、
 [ ⑱ ]は海の縁語になっている。

 最後の源氏の歌では、「春」と「秋」とを対照させている他にも、
 [ ⑲ ]と[ ⑳ ]も対照させている。

(2)下線部A「思ひよらぬ隈なし」とあるが、なぜ入道はそうしたのか、
 適切なものを選び、記号で答えなさい。

 ア.娘の幸せを願う親心から。
 イ.自分の出世を考えたから。
 ウ.源氏の身分に合わせたから。
 エ.世間知らずで、何にでもおごる性格から。

(3)下線部ア~ウの省略されている言葉を口語でそれぞれ答えな
 さい。

(4)下線部B「この住みかこそ見捨て難けれ」とあるが、どういう理由
 からか、適切なものを選び、記号で答えなさい。

 ア.いろいろな思い出があったから。
 イ.明石の君とその家族と一緒に住みたかったから。
 ウ.都よりもこの地の方が居心地がよかったから。
 エ.源氏がこの地に再び来ることはないから。


古典 文法 総合 練習問題 解答
1. (1)①寄る波に  ②たち  ③たち  ④立ち  ⑤裁ち
  ⑥たち  ⑦しほどけし  ⑧かたみに  ⑨形見に
  ⑩互みに  ⑪中  ⑫中(の衣)  ⑬(二人の)仲
  ⑭うみ  ⑮憂み  ⑯海  ⑰しほじむ  ⑱岸  
  ⑲みやこ  ⑳浦
  (掛詞・対象の部分は順不同でも正解)

(2)ア
 後で入道は源氏に娘のことをお願いしている部分から判断する。

(3)ア.受け取ろう。(いただこう。)
  イ.お見送りできません。
  ウ.お便りください。

(4)エ
 
本文口語訳  

入道は今日の(送別の)ご用意を、とても盛大にとり行った。
お供の人々に身分の低いものまで旅の装束を立派に調えて
ある。いつの間に調達できたのかと思うくらいである。(源氏の)
ご装束はいうまでもなく、御衣櫃をたくさん(かつがせて)お供
させる。ほんとうの都への土産にできそうな数々の贈り物も
風情があるようにして、気が行き届いていないところはない。
(源氏が)今日お召しになるはずの御狩衣に添えて、

 この浦で、私が裁って縫い重ねたこの旅の御装束は、涙に
 ぬれてしまい、着心地が悪いといって、お嫌いになることで
 ございましょうか。

と(明石の君の歌が)あるのを(源氏は)ご覧になり、あわただし
いけれど、

 「形見として互いに中の衣を着がえるべきでした。また会うま
 では日数を隔てることになろう二人の仲であるから。

厚意がこもっているので。」と言って、お召しかえになる。御身に
着なれている着物類を(形見として)おつかわしになる。なるほど
もう一つ思い出されるべきことを添える形見のようである。なんと
もいえないお召し物に、香の匂いが移っていくのを、どうして明石
の君の心にも深くしみこまないことがあろうか。入道が、「今は俗
世間を離れてしまった身ではありますが、今日のお見送りにお供
申し上げないことは(残念なことです)。」などと申して、べそをかく
のも気の毒であったものの、(それを見て)若い人たちは笑い出す
ことだろう。(入道は)


 「俗世間を嫌に思い、この海辺に長い年月かくれ住む身になりま
 したが、今なおこの煩悩の岸を離れられずにおります。

心の闇はさらに迷いそうでございますので、国境までも(お見送り
できません)。」と申し上げて、「好色めいているようですが、(娘を)
思い出したときがございましたら、(お便りください)。」などとご意向
をお伺いする。(源氏は)たいそうしみじみと悲しくお思いになられ
て、所々赤らんでいらっしゃる御目元あたりなどを、言うようもなく、
(美しく)お見えになる。(源氏は)「思い捨てにくいこともあるよう
ですから、そのうち(私の本心を)わかっていただけるでしょう。た
だこの住みかは見捨てにくいのです。どうしたものだろうか。」と言
って、

 かつて私が都から出たあの春の嘆きに劣るだろうか。長年住み
 なれたこの浦から別れてしまう今年の秋の悲しみは。

と涙をおぬぐいなさると、(入道は)いっそう正気なくより涙を流す。
立ち居もあきれるほどよろめていている。