日语尊敬语练习

2016-10-19 18:20:55作者:佚名来源:本站原创

日语尊敬语练习
1.次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 ひねもすにいりもみつる風の騒ぎに、さこそいへ、いたう困じ
たまひにければ、心にもあらずうちまどろみたまふ。かたじけ
なき御座所なれば、ただ寄り居たまへるに、故院ただおはしま
ししさまながら立ちちまひて、ア「などかくあやしき所にはものする
ぞ。」とて、御手を取りて引き立てたまふ。
 イ「住吉の神の導きたまふままに、はや船出してこの浦を去り
ね。」とのたまはす。いとうれしくて、ウ「かしこき御影に別れ奉り
にしこなた、さまざまに悲しきことのみ多くはべれば、今はこの
渚に身をや捨てはべりなまし。」と聞こえたまへば、エ「いとある
まじきこと。これはたたいささかなるものの報いなり。われは位
にありし時あやまつことなかりしかど、おのづから犯しありければ、
その罪を終ふるほと゜暇なくて、この世を顧みざりつれと゜、いみ
じき憂えに沈むを見るに、堪え難くて、海に入り、渚にのぼり、
いたく困じたれど、かかるついでに内裏に奏すべきことあるに
よりなむ急ぎ上りぬる。」とて、立ち去りたまひぬ。飽かず悲しく
て、御供に参りなむと泣き入りたまひて、見上げたまへれば、
人もなく、月の顔のみきらきらとして、夢の心地もせず、御けはい
とまれる心地して、空の雲あはれにたなびけり。年ごろ夢のうち
にも見奉らで恋しうおぼつかなき御様を、ほのかなれど、さだか
に見奉りつるのみ面影におぼえAたまひて、わがかく悲しびを極
め、命尽きなむとしつるを、助けに翔[かけ]りBたまへるとあはれに
Cおぼすに、よくぞかかる騒ぎもありけると、なごり頼もしく、うれし
うおぼえたまふこと限りなし。胸ふとふたがりて、なかなかなる御
心惑ひに、現の悲しきこともうち忘れ、夢にも御答へをいま少し
聞こえずなりぬることいぶせさに、またや見えたまふ、とことさら
に寝入りたまへど、さらに御目も合はで、暁がたになりにけり。
(源氏物語・明石)


(1)ア~エの会話はそれぞれ、源氏、故院のどちらものか。

(2)下線部A~Cの尊敬語は誰の誰に対する尊敬語か。

(3)本文中での源氏の様子はどのように描かれているか、次の
 中から選び、記号で答えなさい。

 ア.父の前では冷たく、自分勝手な人間。
 イ.父の前では言いたいことも言えず、従順な人間。
 ウ.父の前では気丈に振舞い、頼もしい人間。
 エ.父の前では気弱で甘えがちな人間。

1. (1)ア.故院  イ.故院  ウ.源氏  エ.故院

(2)A.作者の源氏に対する  B.源氏の故院に対する
  C.作者の源氏に対する

(3)エ
 

本文口語訳、
 一日中、もまれるような激しい風の騒ぎではあったが、そうはいっても、
ひどくお疲れになってしまったので、心ならずまどろみお眠りになる。恐れ
多いほどのご座所なので、ただ物に寄りかかっていらっしゃると、故桐壺
院がまるでこの世に生きていらっしゃったときのお姿でお立ちになって、
「どうしてこのような見苦しいところにいるのか。」とおっしゃって、(源氏の)
お手を取りお引き立てになる。
 (故院は)「住吉の神がお導きになる通りに、早く船出してこの浦を立ち
去りなさい。」とおっしゃる。(源氏は)とてもうれしくて、「恐れ多いお姿に
お別れ申し上げてから、いろいろ悲しいことばかりがございますので、今は
この海辺に身を捨ててしまおうか。」と申し上げなさると、(故院は)「それは
あってはならないことだ。これはほんの些細なことの報いなのだ。私は帝位
にあった時は、過ちはしなかったが、自然と犯した罪があったので、その罪
の償いを終わらせる間ひまがなく、この世を顧みることはなかったが、(お前
が)ひどく嘆いているので、堪えきれず、海に入り、海岸に上り、ひどく疲労
したが、このような機会に内裏に奏上しなくてはならないことがあるので
急いで都に上るのだ。」とおっしゃって、お立ち去りになられた。(源氏は)
物足りなく悲しく、「お供として都に参りましょう。」と泣き沈みなさり、(故院の
方を)お見上げになると、人影はなく、月の顔だけがきらきらと輝いていて、
夢のような気持ちがせず、(故院の)気配がまだ残っているような気持ち
がして、空の雲がしみじみとたなびいていた。数年、夢の中でも、(故院の
お姿を)見申さないで、恋しく気がかりなご様子を、かすかではあるが、はっ
きりと見申しあげた、その姿だけをお思いになられて、「自分がこうして悲し
みを極め、命をなくしてしまおうとしていたのを、助けるために飛んでおいで
になれたのだ」としみじみとお思いになられるにつけ、「よくもこのような騒ぎ
もあるものだ」と、(夢の)後も気強く、うれしくお思いになることこの上ない。
胸がいっぱいになり、(故院との夢が)かえってお心が乱れ、現実の悲しい
ことも忘れ、「夢であってもお返事をもう少し(もうしあげたかった。)申し上げ
ずになってしまった」と気がふさぐので、「またお見えになられないか」とわざ
とお休みになるが、一向に眠れず、夜明け方になってしまった。