日语格助词练习题

2016-10-15 15:06:01作者:佚名来源:本站原创

日语格助词 - 古典文法 格助詞練習
1.次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 十九日。日あしければ、船出ださず。
 廿日。きのふアのやうなれば、船出ださず。みな人々うれへなげく。
くるしく心もとなければ、ただ日イの経ぬる数を、今日幾日、二十日、
三十日とかぞふれば、指もそこなはれぬべし。いとわびし。夜は寝
も寝ず。二十日の、夜の月出でにけり。山ウの端もなくて、海エのなか
よりぞ出で来る。かうやうなるを見てや、むかし、安倍の仲麿といひ
ける人は、唐にわたりて、かへり来けるときに、船Aにのるべきところ
にて、かの国人、馬オのはなむけし、わかれをしみて、かしこの詩
つくりなどしける。あかずやありけん、二十日の、夜の月出づるまで
ぞありける。その月は海よりぞ出でける。これを見てぞ、仲麿の主、
「わが国Bにかかる歌をなむ、神代より神も詠んたび、いまは上中下
の人も、かうやうCにわかれをしみ、喜びもあり、悲しびもあるときDには
よむ。」とて、よめりける歌、


 青海原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも

とぞよめりける。
 かの国人、聞き知るまじくおもほえたれども、言の心を、男文字Eに、
さまを書き出だして、ここのことばつたへたる人Fにいひ知らせけれ
ば、心をや聞きえたりけん、いとおもひのほかGになん愛でける。
唐とこの国とは、言異なるものなれど、月の影はおなじことなるべけ
れば、人の心もおなじことHにやあらん。さていま、そのかみをおもひ
やりて、ある人のよめる歌、

 都にて山の端に見し月なれど波より出でて波にこそ入れ
(土佐日記・一月十九日・二十日)


(1)下線部ア~オの「の」で用法の異なるものはどれか。記号で答え
 なさい。

(2)下線部A~Hの「に」の中で、格助詞ではないものをすべて選び、
 記号で答えなさい。

(3)本文中の安倍仲麿の歌は、作者が一部改変している。その部分と
 もとの部分を答えなさい。

(4)本文を通じて、作者が最も強く感じているものを、次の中から選び、
 記号で答えなさい。

  ア.旅の苦労 イ.月の偉大さ ウ.望郷の念 エ.和歌の繊細さ


古典 文法 格助詞 練習問題解答 -
1. (1)イ  イは主格、他は連体修飾格。

(2)C、G、H
  CとHは断定の「なり」の連用形
  Gは形容動詞「おもひのほかなる」の連体形の一部分。

(3)改変されている部分…「青海原」 もとの部分「天の原」

(4)ウ
 京の都で育った人にとって、月は山の端から出るものと決まっていたので、
 海から出ることは新鮮であった半面、自分がそれだけ異国な場所にいる
 表われでもあった。そのため、異郷への感を深めると同時に望郷の念を
 かきたてられるのである。そこで、同じような境遇であった安倍仲麿の歌
 を出すことで強調させ、自分も同じような気持ちであることを表している。
 
本文口語訳
 十九日、天候が悪く、船が出ない。
 二十日・昨日と同じようなので、船が出ない。人々はみな、憂いなげく。
心苦しくじれったいので、過ぎ去った日数を、今日で何日、二十日かな、
三十日かなと、数えてばかりいたので、指も痛んでしまった。とてもつらい。
夜は寝れない。二十日の、夜更けの月が出てしまったことだ。山の端も
なく、海の中から出てきた。こうした風景を見てのことであろうか、昔、安倍
仲麿という人が、中国に渡り、帰ってこようとしたときに、船に乗る場所で、
あちらの国の人たちが、送別の宴を催し、別れを惜しんで、あちらの国の
漢詩を作ったりしたそうです。それでもまだ満足できなかったのであろうか、
二十日の夜の月が出るまでそこにいたということです。その月は(今夜の
月のように)海から出たということです。これを見て、仲麿殿が「私たちの
国では、こういう歌というものを、神代から神も詠み、今では上中下の身分
の人て゜も、こうした別れを惜しんだり、うれしいことがあったり、悲しいことが
あったりするときは、詠むのです。」と言って、詠んだ歌は、

 青々とした広い海を遠くはるかに見渡すと、春日の里の三笠山の上に出る
 あの月ではないか。

と詠んだそうです。
 あちらの国の人は、(和歌というものを)聞いても理解できないと思えました
が、歌の言葉の意味を、漢字で書き表して、こちらの言葉を伝習した人に
話して聞かせたところ、その意味が読み込めたのであろうか、実に意外な
ことに感心したのだそうです。中国と日本とでは、言葉は違っていても、月の
光にかわりはないはずなので、人の心も同じなのでしょう。ところで今、当時
のことを思い、ある人の詠んだ歌は、

 都では、いつも山の端から月が出て、山の端に入るものとばかり思って
 いた月が、その同じ月が、波間から出て、波間に入るものなのだなあ。

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